相撲界の隠蔽体質は根深いものがありそうです。京都府舞鶴市の多々見良三市長が土俵上で倒れた事件で
当初責任説明を問われた春日野巡業部長は、「トイレに行っており、事実を全く把握してなかった」
と説明していましたが、会場にいた観戦者からの動画投稿と、SNSのつぶやきで、市長のスピーチのとき、
出入口付近でポケットに手を突っ込んで傍観していたことが明らかになりました。
証拠を突き付けられ逃げ場を失った新巡業部長春日野親方はどう説明するのか?
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春日野新巡業部長は舞鶴市長倒れたのを知らん顔のウソ発覚
舞鶴市長が土俵上でのスピーチで倒れたいわゆる「女人禁制問題事件」で、
スピーチ中に倒れた市長を舞鶴市の多々見良三市長をいちはやく助けようと救命作業に挑んだ
勇敢な女性看護師を蔑視するかのような「女人禁制問題」。
アナウンスした若手行事が悪いのか、
はたまたヤジを飛ばした観客が悪いのか、
責任の一旦をだれかに負わせるかごとく、連日報道が過熱しています。
弟子の暴行事件などで責任を追及され、巡業部長の座を追われた貴乃花親方に代わり、
春巡業から、新巡業部長に就任したのは春日野親方(元関脇栃乃和歌)。
マスコミから、親方はどこにいたのか?
という質問に当初、
「トイレに行っていたので、まったく把握していなかった。その後、着替えようとしていた。アナウンスも聞こえなかった」
と説明していましたが、
された春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)が
7日になって、
「救急搬送などを見守っていた」などと
当初と違う説明を始めました。
いきなり意見を180度変えた理由は何だったのでしょうか?
そこには、現代の個人メディアの普及に答えがありました。
事件の詳細を動画として残していた観客による「動かない証拠」と
事実と違う説明をする春日野親方に「異論」を唱えるSNSでのつぶやきが、
春日野巡業部長を追い詰めました。
当初は、事実を何も知らなかったと説明していたはずの親方が、

引用:J-CASTニュース
入口付近でポケットに手を突っ込み事の様子を逐一把握していた様子を突き付けられ、
それは自分であると認めたのです。
(土俵の左奥、非常灯が光る出入り口にポケットに手を突っ込み事態を「見てた」春日野親方)
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貴乃花親方の方がマシの声
そもそも6日放送の「とくダネ」でMCの小倉智昭キャスターとコメンテーターのやくみつるさんが、
こんなやりとりをしています。
(春日野巡業部長は5日に事情を説明。
アナウンスした若手行司について
「動揺していた。対応に戸惑っていた」と説明。
一方で巡業部長である春日野親方自身の所在を質問されると
「トイレに行っていたので、まったく把握していなかった。その後、着替えようとしていた。
アナウンスも聞こえなかった」
と、事態を把握できていなかった旨を述べたことを受け)
小倉智昭さん:(首を傾げながら)
「トイレは時間と場所を選ばずですから追及してもしょうがない」
「ただ、気持ちとしては、巡業先の市長がごあいさつをなさっている時に、巡業部長はそこにいた方が無難かなと思います」
やくみつるさん
「たまさか発生時に対応できなくても、その後この事態は現場でも数分間続いていますから、(土俵に)戻ってくれば何らかの動きをして良かったと思う」
「理事長があとから言われるまでもなく、奔走された方々にお話を伺うとか、失礼があったのであれば(お詫びする)、ということは現場でも対応できたはずです」
小倉智昭さん:
「こういう時こそ、もっと上手な嘘をつけばいいのにね」
とこの時点で春日野親方の「現場にはいなかった、知らなかった」発言を「ウソ」と見抜き、
中立役の伊藤利尋アナウンサーが「嘘とは言ってないですよ」と慌ててフォローしましたが、
小倉智昭さんは「そういうものじゃないですか」と
自身の発言を撤回することはされませんでした。
この時点で、小倉キャスターとやくみつるさんは、春日野親方の陳腐な「ウソ」に違和感を感じ、
ウソだと見破っていたのです。
しかし、相撲協会全体で根深い隠蔽体質があるのか、
右向け右で、かばいあう体質があるのか、
東京相撲記者クラブ会友の大見信昭氏は同番組で、トイレに行っていたという説明について、
「こういう(巡業先の市長のあいさつ)時は、
相撲関係者は一息入れて次の準備をいろいろやっています。
春日野親方も、協会あいさつがあるからその準備のために席を立っていて、その時にアクシデントが起こってしまった」
と一部理解を示しています。
確かに自分の出番を前に緊張をほぐしたり、身だしなみを整えたりで、
落ち着かせるためトイレなどに行くのはあると思いますが、
小倉キャスターが話すように、巡業部長としての責任を全うするのであれば、
興行先の首長である市長のスピーチの場には居合わせるのが礼儀だと思います。
もちろんお腹の都合や生理現象は各自抱えていると思いますが、
春日野親方の場合は、そこにいた事実が判明し、本人も当初の主張を翻し、
カッコ悪く事実であると認めています。
いま色々と相撲界のヒール役のように矢面に立たされている貴乃花親方は、
この春巡業の前まで、巡業部長を務めていました。
しかし、17年11月に発覚した元日馬富士による貴ノ岩への暴行事件において、
秋巡業中にモンゴル人力士の一連の事件が起きていたにもかかわらず、
相撲協会への報告義務を怠ったなどの責任を問われ、今年1月に理事を解任されています。
SNSでは
「これなら貴乃花を巡業部長に戻したほうがまだよくねって思うわ」
「貴乃花には巡業部長として仕事してないと騒いだが春日野は現場に居なかったんだから処分するんだよな?」
「今回はどうなるのか、なんらかの処分を発表するのか」
など、貴乃花親方が厳しい処分を受けたことと比較して、
春日野親方にももちろん処分ありきで考える意見が多数を占めています。
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春日野親方の発言の推移のまとめ
(4日に京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業での騒動を受けて)
5日、春日野巡業部長は姫路市の巡業先で事情説明
(アナウンスの若手行司について)「動揺していた。頭が『土俵に女性が上がっている』との思いでいっぱいになったらしい。
ただ人命に関わる事態で「土俵=女人禁制」の“角界の常識”にとらわれたことは「不適切でした。本場所でも起こりうることなので教訓にしたい」
7日現在
インターネットに同部長とみられる人物が会場奥で見守る画像が掲載され自身であることを認め、
「それは私です」
これから、春日野巡業部長や、八角理事長に責任の追及が及ぶことは必至ですね。
土俵上で倒れた多々見良三市長は一命をとりとめたといいます。
まずは、一連の騒動を市長に詫びて、クリーンな相撲界を作っていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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