21日、国立感染症研究所は
「流行が始まっている可能性が高い」と
ウイルスで感染する風疹の患者が
首都圏を中心に増えているとの
緊急情報を出しました。
風疹は妊娠中(妊娠20週ごろまでの妊婦)に
感染すると
胎児に難聴や心臓病などの障害が生じる恐れがあるため、
厚生労働省などが予防接種を呼び掛けています。
2018年の風疹の流行り状況は
30代~50代の働き盛りと言われています。
この年齢層が風疹にかかると
家族内で風疹が流行ることが危惧されています。
私たちが出来ることは何なのでしょうか?
予防接種や、抗体検査、
その費用や結果日数などを調べてみました。
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目次
私と風疹検査について
『風疹が流行っている』
今朝のニュースで初めて耳にしました。
風疹と聞いて、ドキッとしたのは、
おそらく私が妊娠経験があるからでしょう。
おそらく妊娠経験がある女性は
『風疹』について多少の知識があると思います。
私は、結婚前から、年に1回
定期的に婦人科検診に行っていました。
いつかは子供を産みたいと思っていたし、
乳がんや子宮がんなど、女性特有の病気には
非常に敏感になっていました。
芸能人の〇〇さんが子宮がん
女優の〇〇さんが乳がんで闘病中
そんなニュースにはとっても過敏でした。
体に異変が起きてからでは遅すぎる。
そんなイメージを強く持っていたので
会社の健康診断に婦人科検診をオプションとして
毎回つけていました。
乳がん検査にしても、子宮がん検査にしても
多少の痛さは伴いますので
決して楽な検査ではありません
(あくまでも主観)
が、いつか子供を宿して
いつか授乳することを考えたら
決して外せない検査でした。
ある日、いつも定期検査でしか
訪れることのないクリニックに
風邪のため
『定期健診』とは違う受付
(そのクリニックは、定期健診と
一般外来の受付は別でした)
を通り、待合室で自分の順番を待っていました。
用意されていた雑誌を手に取る元気もなく
頭痛と高熱でぼーっとする中、
待合室のテレビを眺めていたところ
その横にこんなポスターを見つけました。
引用:国立感染症研究所
ダウンロードV版はコチラ→リンク
これはおそらくいま配布されている
ポスターだと思いますので
私が当時(〇年前)見たポスターとは
違うかもしれませんが、およそ
こんなイメージのポスターでした。
妊婦、とくに妊娠初期の女性が風しんにかかると、赤ちゃんにも感染し、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、生まれつき心臓に病気がある、発達がゆっくりしているなど『先天性風しん症候群』という病気にかかってしまうことがあります。
何気なく目に入ったそのメッセージに私はクギ付けになったのを覚えています。
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風疹,流行り2018の流行状況が深刻!
妊娠20週ごろまでの妊婦が感染すると胎児に難聴や心臓病などの障害が生じる恐れがある
このことを私は、そのポスターを
見るまで、恥ずかしながら知識がありませんでした。
千葉41人、東京39人、埼玉9人と
首都圏に患者が集中するが、
福岡7人、北海道6人など地方でも発生
引用:国立感染症研究所
この数字は
昨年、一昨年より上回っているようです。
うち約4割が7月30日~8月12日の
2週間で報告された直近のもの。
首都圏だけでなく、南は九州から北は北海道まで
全国に感染症患者が報告されています。
流行り病なので、
感染源は首都圏であっても、出張や旅行、
帰省などで、遠く(地方)に移動した結果
なのかもしれませんね。
感染症患者の年代は20~40代に多いようです。
(報道機関によっては30~50代とも言われています)
引用:国立感染症研究所
ワクチンもあるが、妊婦は胎児へ影響する恐れがあり接種できない。
引用:国立感染症研究所
そうなんです。
妊婦でなければ、ワクチン接種で
風疹感染を未然に予防することが
出来そうですが、妊婦はその予防接種すら
受けることができないのです。
引用:名古屋市HP
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抗体検査費用と結果日数,実施機関は?
先天性風しん症候群を予防するために、風しん予防接種(麻しん・風しん混合ワクチンを使用)を無料で実施しています。対象者等は以下のとおりで、平成30年4月1日から平成31年3月31日の期間に接種するものが対象となります。なお、抗体検査にかかる費用は自己負担となります。
(1) 名古屋市に住民登録がある方
(2) 次のアからウのいずれかに該当する方
ア 妊娠を希望する女性
イ 妊娠を希望する女性のパートナー
ウ 妊娠中の女性のパートナー
(3) 事前の抗体検査の結果が以下に示す数値に該当し、風しんに対する免疫が不十分と判断された方
男性の場合 HI法で16倍未満の方、またはEIA(IgG)法(デンカ生研株式会社製キット)で6.0未満の方
女性の場合 HI法で32倍未満の方、またはEIA(IgG)法(デンカ生研株式会社製キット)で8.0未満の方
※国内で行われている風しんの抗体検査はほとんどがHI法、EIA(IgG)法のどちらかですが、既に受けた検査がその他の検査方法だった方は、医師にご相談ください。(検査方法によっては免疫が十分かどうか判断ができないものもあり、その場合は再度検査が必要となります。)
引用:名古屋市HP
(1) 風しんの抗体が十分でない妊娠を希望する15歳以上43歳未満の女性
(2) (1)の同居者のうち、風しんの抗体が十分でない方
(3) 風しんの抗体が十分でない妊婦の同居者のうち、風しんの抗体が十分でない方
※「風しんの抗体が十分でない」とは、下記の【1】または【2】に該当する方
【1】罹患歴がなく、かつ、予防接種歴がない
【2】採血日が平成29年4月1日以降の検査で抗体価が低い(HI法では抗体価16倍以下をいう)
(注1)予防接種を受ける前は約1か月間避妊するとともに、接種後約2か月間も妊娠しないように注意してください。
(注2)妊娠中の方は風しんの予防接種を受けることが出来ないので、ご注意ください。
【助成金額】2,500円
※差額は各自支払うこと
引用:神戸市HP
自治体によって、ワクチン接種できる条件と補助金額(費用)が
少しずつ違うことがお分かりでしょうか。
大枠として、女性が対象。
婚姻関係にある配偶者も対象。
という点が、だいたいの自治体においての共通点のようです。
引用:広島市HP
広島市のHPによると、今年4月1日時点で
39歳以上の男性と、56歳以上の女性は
風疹予防接種を受けていないようなので
再度母子手帳などを確認する必要がありそうですね。
ワクチン接種自体は無料(もしくは一部補助)だが、
風疹の抗体があるかどうかの
『抗体検査』は自己負担であることが多いようなので
詳しくは、お住いの地域の保健所にお問い合わせください。
すべての薬が100%の効果をもつとは限らないように、ワクチンの効果も100%とはいえません。これまでの報告を総合すると、風疹を含むワクチン(今は、原則麻疹風疹混合ワクチンが使われています)を1回接種した人に免疫ができる割合は約95%、2回接種した人に免疫ができる割合は約99%と考えられています。現在は、2回の接種が定期接種として実施されており、より高い効果が得られています。
引用:国立感染症研究所
抗体検査の結果に関しては、数日後に出るようです。
知っておくと、知らないでは
大きく違う『風疹予防接種』について。
妊婦生活は、つわりの症状が出たり
食欲や、睡眠の深さがいつも通りでないなど
異変を感じることも、私の場合はありました。
気分が沈むこともしばしば。
そんな時、感染症の心配があれば、
人ごみを避けなければなりませんし、
気分転換のお出かけも出来ません。
近年では2012~2013年に大流行。
約1万7000人の患者が出ています。
胎児の「先天性風疹症候群」は45人と報告され、
少なくとも11人が肺炎などで死亡しているようです。
安心して妊婦生活を送れるように
風疹抗体のない女性、そして
配偶者や彼氏などは、妊娠前に
お住いの自治体の保健所に問い合わせるなどして
積極的に風疹について知ってほしいと思いました。
最後までおよ読みいただきありがとうございます。
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