【13人全員救出も、亡くなったダイバーのことを想うと。。】
タイ北部チェンライの洞窟(国立公園内のタムルアン洞窟)に閉じ込められた
地元サッカーチームの少年ら13人の救出を行っていた、
海軍特殊部隊は全員を救出し、
安全が確認されたと発表しました。
6月23日に行方不明となってから18日目での全員生還に歓喜です。
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目次
タイ洞窟事故,彼らが発見されるまで
ついにその日がきました。
タイ北部チェンライの洞窟に閉じ込められた
地元サッカーチームの少年らの救出を行っていた
タイの海軍特殊部隊が、12人の子供たちと
25歳のサッカーコーチの全員を無事に救出したのです。
彼らが洞窟内で行方不明になって10日後に、
洞窟入り口から5キロ奥で発見。
発見されるまでにもかなりの時間がかかりました。
洞窟内は、全容を解明されていないとされ、
どの場所がどんな状態になっているのか
地元の住民たちも、専門家も知らないという
難解な救出でした。
発見されたときは、5キロ先の洞窟の高台に
いた13人。
光もない食料もない、
安眠できるような場所でもないところで
昼夜も分からない
何日経ったのかも分からない中、
発見されるまでの10日間。
身を寄せ合って救出を待ち望んでいた13人。
彼らが発見されたとき、
洞窟の外で無事を祈り続けた家族らは
歓喜に充ち溢れました。
しかし本当の問題はそこから先に待っていたのです。
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全員救助費用は数億?
男性コーチ(25)が洞窟を訪れ、大雨による増水で脱出不可能。
洞窟の入り口付近で少年らの自転車が見つかり、捜索が始まる。
26日 大雨による水位の上昇で洞窟内の捜索を中断
7月1日 雨が弱まり、捜索活動が本格化
2日 入り口から約5キロの岩場に少年らがいるのを英国人ダイバーらが発見。
13人全員の無事を確認
4日 ダイバーを通じて少年らから家族の元に
「元気だよ」などといったビデオメッセージが届く。
救出のため、タイ海軍のダイバーが少年らに潜水の訓練を始める。
6日 救助に参加していた元タイ海軍特殊部隊員が活動中に意識を失い、死亡
7日 少年らを潜水させて救出するための予行演習を実施
8日 午前に救出活動が始まり、4人を救出
9日 午前に救出活動を再開し、新たに4人を救出
引用:朝日新聞
雨期のタイは、水かさが増すばかりで、
救出作戦は困難が予想されました。
当初は、洞窟天井に重機で穴をあけることも
検討されていましたが
・彼らがいる場所を正確に見極めることが難しい
・洞窟上部の岩盤の強度が不明
・洞窟の上は森林になっており、森林を伐採することで
2次災害も懸念
これら複数の懸念事項があり、
また重機の運び込みや、対応できる重機があるのか
という問題も合わせて、
救出方法にも慎重な議論が重ねられ
いずれにしても、
雨期が終わる4ヶ月後からになると思われていました。
洞窟上部に穴を開ける方法が検討されていた時は、
莫大な予算がかかると推測されており、
参考にされたのは、
2010年8月5日に発生したチリの鉱山落盤事故。
閉じ込められた作業員は、事故発生から69日後に
全員無事に救出されましたが、
この時にかかった総費用は、なんと10〜20億円
と推測されています。
これらの費用は全てチリの国が負担し、
詳しい費用は公表されていません。
このチリの鉱山落盤事故と
同じくらい大掛かりで長期化すると思われた
タイの洞窟事故も、
・ダイバーの派遣
・国内外からの有識者の招集
・食料などの物資
・酸素ボンベなどの救出道具
など
物にも人にも多くの費用がかかったと推測されています。
しかし、人命優先。
結果、13人全員が救出できたということは
奇跡に近い非常に感動的な結末でした。
救助費用の総額は明らかになっていませんが、
・ダイバーの派遣
・国内外からの有識者の招集
・食料などの物資
・酸素ボンベなどの救出道具
の他にも、
洞窟内に溜まった泥水の泥を柔らかくする重機(ウォータージェット)の運び込みや、
24時間フル活動で動いていた水を排出するポンプ車などの費用も全て入れると
数億円の費用がかったのではないかと思われています。
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救出に関わった世界のみんなに感謝
18日間も、不自由な場所で寝起きしていた彼らの
健康状態がとても気になります。
救出された子供たちから、順に
近くの病院に運ばれ、メディカルチェックを受けているようですが、
中には、衰弱していると伝えられた子供もいたので、
全員救出できたことは安堵できますが
本当は、体のどこかに弱っている部分があったりするかもしれませんね。
まずはお粥のような
流動食に近い食べ物から食べているとされる子供たち。
子供たちの中には、
ガパオライス(タイ風のチャーハン/タイの人気メニュー)
引用:クックパッド
を食べたいと話す子供もいるようです。
いま彼ら13人が
病院のベッドで安全に安眠できていると思うと
本当に全員助かったことは嬉しいです。
しかし、彼らを救助する際に、
一人のダイバーの尊い命が失われました。
救出された13人には、
これからも精一杯力強く生きて欲しいと思いますし
亡くなったダイバーの方には
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
海軍特殊部隊の医師や隊員、
現地ボランティア、
そしてダイバーや関係者、本人や家族の方も
みんなお疲れ様でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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