福岡県北九州市八幡西区折尾にあるセントマザー産婦人科医院の医師3人が書類送検された
ニュースが不妊治療と向き合う夫婦だけでなく、医療関係者にも衝撃を与えています。
田中温院長らが全身麻酔をし、30代女性の卵管の詰まり具合を確認するために行った
空気注入という医療行為は、古いのではないか?という医師たちがいます。
かつては雅子様の治療も担当したとされる田中院長(68)は、日本の不妊治療をけん引してきた
有名な医師ですが、現在のセントマザーの経営にはどれほど関わっているのでしょうか。
また家族、妻や子供たちは? 後継者はいるのか? 地元の不妊治療希望者は、
セントマザーを避けるという噂は本当なのか? 調べてみました。
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田中温院長の経歴と家族は?息子が跡継ぎ?
不妊治療の専門クリニックで、福岡県宗像市(むなかたし)在住だった当時36歳の女性が
多臓器不全で死亡した事故から1年半。
福岡県内はもちろん、全国的にも有名だったセントマザー産婦人科医院の医師3人が書類送検されました。
患者女性が受けた治療は、
卵管の詰まりを確認する検査、そして詰まりを解消するため、
空気を送り込む空気注入(通気法)でした。
患者女性を担当した医師は37歳。
現在は東京都墨田区に転居しており、派遣元の大学(おそらく出身大学)に戻っています。
退職したのは昨年だったといいます。
この事故の責任を取ったのか、
大学に戻り、勉強をし直しているのかその詳細は不明です。
もう一人の37歳の医師は、その詳細が全く伝えられていません。
転院したという情報もありませんので、
いまもセントマザー産婦人科医院のHP内で紹介されている医師の中の
〇田中温院長
〇永吉 基医師(ながよし・もとい)
〇山口 貴史医師(やまぐち・たかし)
〇市山 卓彦医師(いちやま・たくひこ)
〇 大野 基晴医師(おおの・もとはる)
引用:セントマザー産婦人科医院HP
誰かかもしれませんね。
そして、唯一実名報道はされていませんが、
『監督責任を怠った同院院長』として挙げられている田中温(たなか・あつし)院長は、
担当医に指示出しを行ったといいます。
【田中温(たなか・あつし)院長の経歴・プロフィール】
1976年 順天堂大学 医学部卒業
1976年 順天堂大学 産婦人科に入局
1983年 越谷市立病院産婦人科 医長
1983年〜 不妊治療の研究を開始
1985年 日本で初めてギフト法による妊娠出産に成功
高度生殖医療の第一人者
1990年 セントマザー産婦人科医院 院長
48歳の時に、セントマザー産婦人科医院を開設し、院長になったようです。
出身は東京の順天堂大学ですが、
福岡県北九州市にクリニックを開設したということは、
出身は福岡県北九州市折尾近辺なのかもしれません。
家族の詳細は不明ですが、妻はいると思います。
一部情報では、息子がおり
セントマザー産婦人科医院の後継者と噂されていますが、
同医院のHPを見ても、田中という苗字の医師はいませんので、
他院で修業中なのか、噂自体がデマなのか詳細は分かっていません。
医師の世界、特に開業医であれば、
自らの医師で引退しない限り、高齢になっても
働けますので、田中温院長も、
息子が一人前になるのを待ってから理事長や、名誉会長などに退くかもしれませんね。
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セントマザー有名だが技術は古い?地元患者は行かないって本当?
セントマザー産婦人科医院は、とても有名なクリニックで、
私も院長がテレビに出演しているのを拝見したことがあります。
仕事をしながら通院できるように、深夜0時まで開院していたり、
二人目不妊など、既にママやパパではあるが、
もう一人子供が欲しいと願う夫婦には、医院内に託児所を設けたりと
細かな配慮がされており、
不妊治療専門クリニックとしては、
かなり大きく総合的な治療を受けられる医院のようです。
福岡県内には、このセントマザー産婦人科医院以外にも、
多数の不妊治療専門クリニックや、
専門ではないものの、大学病院内の診療科や
分娩を扱う産婦人科に不妊外来を設けているところなど、
多数の医院があるようです。
不妊の原因は特定されることと、そうでない場合があるようなので、
転院をしたら、子供が授かったなどのネットの書き込みが多数見受けられます。
医師との相性があるのでしょう。
全国の小規模の不妊を扱うクリニックや外来から、
紹介状をもらって、このセントマザー産婦人科医院を訪れる夫婦がいる一方、
逆に、セントマザー産婦人科医院では子供が授からずに、
他院に転院したら、すぐに子宝に恵まれたという口コミもありました。
医師との相性の他、
病院によっては、カウンセラーが常駐していることもあり、
様々な不安を抱えて集まってくる夫婦に、
極力、治療の事でストレスにならないように
配慮が行われている傾向が全国的にあるようです。
ストレスフリーの環境ももちろん大事ですが、
治療に向かう夫婦が期待するのは、
技術力の高さではないでしょうか?
今回、セントマザー産婦人科医院が行った
全身麻酔をかけ、腹部に開けた穴からカメラや器具を挿入する腹腔(ふくくう)鏡の手法は、
セントマザー産婦人科医院内では田中温院長しか出来ないようで、
同医院のHPには、田中温院長の不在日が記されているほどです。
それなのになぜ、この担当医は行ったのでしょうか。
また、その後、子宮の詰まりを解消するために行われた空気注入(「通気法」)は、
通常30~40CCが同院の標準だったところ、
この担当医は100㏄ほど行っており、
このことについて
「治療に夢中だった」
と容疑を認めているようです。
しかも、この「通気法」という治療方法についても、
別のクリニックの医師たちは
「より安全な検査法があるのになぜ」
と首をかしげています。
現在の『卵管の詰まりを確認する検査』の主流は、
子宮口から造影剤を入れてエックス線撮影する「子宮卵管造影検査」
だといいます。
エックス線装置を使用した「子宮卵管造影検査」であれば
副作用などがないようで安心だといい、
合併症の危険をはらむという「通気検査」をなぜ、
セントマザー産婦人科医院が行っているのかと衝撃だといいます。
「通気検査をしているところを探す方が難しいくらい」で
およそ15年くらい前から、主流が「子宮卵管造影検査」に代わっているのが現状のようです。
また、担当医の知識不足も多くの医師から指摘があるようです。
西日本で不妊専門クリニックを開業する50代男性医師は、
空気が血管に入って気泡となり、血流を防ぐ栓となる「空気塞栓(そくせん)」の危険性について「子宮内膜は血流が良く空気を吸収しやすい。腹腔(ふくくう)鏡手術で穴を開けるので空気は出て行くと思っていたのではないか」と、医師側の経験不足、知識不足を指摘した。
引用:西日本新聞朝刊
院長が68歳の現在、その道のベテランなのは言うまでもありませんが、
同医院の一部の治療を院長のみでしたか対応できないのも
不思議ですし、
そん治療が危険を伴い、古い治療と言われているのであれば、
なぜ敢えてその治療方法なのか、
そして改善する余地はないのか
このあたりが焦点になりそうですね。
この36歳患者女性の医療ミスによる死亡事故が、
一夜明けても多くの報道がされ続けているというのは、
不妊治療がいまでは世間に周知されていることの証で、
なぜ女性が死亡したのかという疑問に
多くの関心が寄せられているようです。
引き続きその医療過誤の事故を追っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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