さいたま市南越谷の居酒屋「博多満月」から食中毒
埼玉県の居酒屋から食中毒のニュースです。
焼き鳥などを食べた20代の女性グループが食中毒の症状を訴え、
調べたところ、3名からカンピロバクターが検出されたとのこと。
詳しく調べてみました。
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事件詳細
埼玉県の越谷市は2日、同市南越谷の居酒屋「博多満月」の客が食中毒の症状を訴え、同店を2日から3日間の営業停止処分にした、と発表した。
市保健所によると、昨年12月22日夜、同店で白レバーのあぶり焼きや焼き鳥を食べた20代の女性グループ5人に、同25日から下痢や発熱などの症状が表れたという。
検査したところ、3人からカンピロバクターが検出。5人は入院せず、いずれも快方に向かっているという。
引用:埼玉新聞


出典:ホットペッパー
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カンピロバクターの脅威 カンピロバクターはうつります!
「九州居酒屋 博多満月 南越谷店」というのが正式名称みたいですね。
各地に支店もあり、もつ鍋など各種「鍋」や焼き鳥など九州になじみがある料理を提供しているお店のようです。
平均予算が3000円程度とホットペッパーには記載がありますので、
若者を中心に賑わっていたことは容易に想像できます。


このクーポンを見る限り、利用人数が4名~とありますので、
この女性グループも仲良し5人で新年会を行っていたのでしょうか。
しばらく食中毒のニュースは聞いていないような気がしますが、冬にも食中毒は発生します。
東京都福祉保険局によりますと、
Q:カンピロバクターとはどのような菌ですか?どこにいるのですか?
A:カンピロバクター(ジェジュニ/コリ)は、食中毒を起こす病原菌です。微好気性といって、酸素が少しある環境を好み、酸素が十分にある通常の大気や、逆に酸素が全くない環境では増殖できません。また、発育(増殖)できる温度域は、30℃から46℃です。
主な生息場所はウシ、ブタ、ヒツジ、ニワトリ、イヌ、ネコ、ハトなどの動物の消化管内で、これらの動物のふん便から検出されることがあります。
Q:カンピロバクター食中毒は、どのような症状がでますか?
A:主な症状は、下痢、腹痛及び発熱で、他に倦怠感、頭痛、めまい、筋肉痛などが起こることもありますが、比較的予後は良好です。初期症状は風邪と間違われることもあります
Q:菌が体に入ってからそれぐらいの時間で症状がでるのですか?
A:菌を摂取してから発症までの期間(潜伏期間)が、2日から7日(平均2日から3日)と他の食中毒菌に比較して長いのが特徴です。
Q:どのような人がカンピロバクター食中毒にかかりやすいのですか?
A:一般的に食中毒や感染症は、小さな子供や高齢者など体の抵抗力が比較的弱い年齢層や、病中・病後などで免疫機能が低下している状態の方がかかりやすいものです。
カンピロバクター食中毒の場合は、0才から4才の子供と15才から25才の青年の患者が多く報告されています(青年の感染事例が多いのは、抵抗力の有無よりも、海外旅行での食べ物やバーべキューなどの飲食の機会の多さが原因ではないかと考えられています)。また、入院治療を行った症例は、9歳以下の子供に多いという日本での集計もあります。
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◎感染経路◎
汚染された食品が原因となる「食中毒」による感染経路と、感染者やペットのふん便が原因となる「感染症」の経路があります。
≪食中毒経路≫
汚染された食品の生食、あるいは不十分な加熱のものを食べた場合
【原因食品】鶏肉、牛生レバー、井戸水など
汚染された調理器具や手指を介して、二次的に汚染された食品を食べた場合
【原因となりやすい調理器具】まな板、包丁、布巾、スポンジなど
≪感染症経路≫
患者のふん便処理後に、手洗い・手指消毒が不十分なことにより、汚染された手指を介して接触感染する場合
汚染された箇所(患者が用便後などに触れたドアノブやテーブルなど)に触れることで、手指が汚染されてしまう間接的な接触感染の場合
ペットに触れ合うことで手指が汚染され、感染する場合(ペットは症状を示していなくても、腸内に保菌していることがあります。)
【原因動物】イヌ、ネコなど
こちらを見る限り、未就学児童と20代前後の若者に多く発症報告がされているようです。
4歳までの子供は単純に体が小さく、十分な免疫がないから。
そして20代前後の若者は、親と離れて同性代同士で遊ぶことも増えるでしょうから、
特にアウトドアなどでの感染のようですね。
今回の女性客は、焼き鳥や白レバーのあぶりを注文したようですので、
焼き鳥、もしくは白レバーの過熱が十分でなかったのでしょうか。
こう聞くと、鶏肉全てが危険のように感じますが、全くそうではなく、
十分にした処理し十分に加熱した状態の鶏肉ではまず大丈夫と考えていいようです。
もちろん手指の消毒はしっかり、そして使う調理器具も十分に洗浄及び加熱消毒まですれば
より安心できますね。
実は、我が家でもカンピロバクターが一家に蔓延し、
特に子供はかわいそうでした。
痛いも辛いも気持ち悪いもまだ言えないので、
ただただぐったりして、放心状態。
でも悲しくて突然火が付いたように泣いて抱っこを求め、
寝かけたので、布団に横にすると、噴水のように嘔吐。
これが数時間おき。
私も似たような状態だったので、老々介護ならぬ病病介護でした。
本当にしんどかったです。
健康であることが一番だと痛切に感じたこの冬です。
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