鹿児島県日置(ひおき)市で祖母や父親男女5人が殺害された事件で、
殺人容疑で逮捕された岩倉知広(いわくら・ともひろ)容疑者(38)が、
祖母久子さん(89)について「両親の離婚への対応などに昔から不満があった」と供述。
一方的に不満を募らせた末、事件当日、久子さんの小言から衝動的に殺害し、
止めに入った父正知さん(68)も殺して2人の遺体を遺棄したとみられ、
県警は勾留期限の28日、岩倉容疑者を2人に対する殺人と死体遺棄の疑いで
再逮捕する方針を固めました。
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岩倉知広容疑者の生い立ちのまとめ
殺害動機は祖母の小言と両親の離婚
岩倉知広容疑者は、祖母に溺愛される幼少期を過ごしていました。
当時、岩倉知広容疑者の両親は、
鹿児島市内で二人で喫茶店を経営。
まだ幼かった岩倉知広容疑者の面倒を見るため、
日置市から鹿児島市内まで電車で約1時間の距離を
久子さんは、通っていたといいます。
共働きだった両親だっただめ、
岩倉知広容疑者もまた、
おばあちゃん子だったとみられています。
そんなおばあちゃんと孫の関係に
変化がみられるようになったのは、
両親の離婚がきっかけだったといいます。
時期の詳細は分かりませんが、
おそらく岩倉知広容疑者が小学生くらいのときに
両親は離婚しています。
岩倉知広容疑者には妹が一人おり、
妹は母親に
岩倉知広容疑者は父親に引き取られます。
離婚するまでの一時期は、
岩倉知広容疑者は両親と妹と4人で、
祖母久子さんの住まいに同居していたようです。
しかし、母と祖母と折り合いが悪かったのでしょうか。
妹を連れて、母親は祖母宅を出ていくのです。
幼少期に大好きだった母親と離れ離れで生活しなければならないことに
不満を募らせ、
それから岩倉知広容疑者は
祖母への不満を募らせていったようです。
一方で、育ててくれた父親への感謝はあるようですので、
離婚の原因は、祖母と母親の確執
とみてよさそうです。
学生時代は、おとなしくて目立たない存在だったという
岩倉知広容疑者。
しかし、キレると手がつけられないことを
当時の同級生たちは覚えているようです。
高校へは進学するものの、
暴力事件を起こし中退。
その後は、自衛隊に一時期所属していたこともあるようです。
キレやすい性格と人とのコミュニケーションが不得意をみられる
岩倉知広容疑者。
何度か仕事には就いたようですが、
どこも長く続かず、
ニート状態でした。
かわいい孫の将来を心配した祖母久子さんは、
岩倉知広容疑者の小言が増えていきます。
岩倉容疑者の事を心配していた様子は
近所の人も、また今回同事件で殺害された
久子さん方で長男の妻、岩倉孝子さん(69)と
孝子さんの姉、坂口訓子(くにこ)さん(72)
も知っていたようです。
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祖父が開業医だった裕福な家庭でニート生活ができた岩倉知広容疑者は
テレビも持たない生活困窮ぶり
事件当日の今年3月31日。
テレビを見るために祖母宅を訪れた岩倉知広容疑者。
当時、岩倉知広容疑者は、
鹿児島県日置市の祖母宅からほど近い
祖母が経営する古いアパートに一人で住んでいました。
祖母と同居していたり、
一時期は、大好きな母親と母親の住むアパートで生活していたようですが、
大声で近所の人を威嚇したり
鉄の棒などを振り回して素振りをする様子など
の奇行が近所からのクレームとなり、
居場所を失った岩倉知広容疑者は、
祖母が経営するアパートへと追いやられたというのが
事実のようです。
古いアパートのようで、
住んでいる人もまばらだったようです。
そこで、一人暮らしをしていた岩倉知広容疑者は
仕事にも就かず、
また素振りのような動きをしたり、
重い石を持ち上げるなどした行動が
近所の人に目撃されており
要注意人物扱いされていました。
しかし、ほとんどの時間を自宅に籠って
ひきこもり生活をしていたようです。
当然訪れてくる友達や、
岩倉知広容疑者の方から誘う友達なども
いなかったようです。
生活費は祖母の久子さんが捻出していたと思われます。
久子さんの夫は既に亡くなっていますが、
医師(開業医)として働いていたようです。
夫の貯えや、自身もアパート経営するなど、
孫にお小遣いを与えるくらいは、
久子さんにとって
大した負担でもなかったと思われますが、
最近は足を悪くしており、
家の中でも杖をついていた久子さん。
89歳というご自身の年齢を考えても、
孫に早く自立してほしい
出来ればひ孫の顔までみたい
などという希望があったのではないでしょうか。
岩倉知広容疑者は結婚しておらず独身でした。
久子さん宅と岩倉知広容疑者宅は
近かったようで、
たまに夕食を食べに
祖母久子さん宅を訪れていたという岩倉知広容疑者。
会うたびに、おそらく
「仕事は決まったの?」
「探しているの?」
という質問は受けていたでしょうから、
出来るだけ祖母との接触は避けたいところでしょうが、
お小遣いがなくなる度に、
久子さん宅を訪れていたのでしょう。
事件当日もテレビを見るために
久子さん宅を訪れたようですが、
実際は、テレビが見たかったわけではなく、
お小遣いがほしいから
祖母久子さん宅に出向いたのではないでしょうか。
岩倉知広容疑者が一人で住むアパートに
テレビがあったかなかったは不明ですが、
買い与えるお金を渡すと、
引きこもりが続くことを恐れて、
祖母久子さんは
極力部屋の中をシンプルにさせた可能性もありますね。
テレビがない
お金がない
食べるものがない
となれば、定期的に
岩倉知広容疑者は
祖母宅を訪問してくるでしょうし、
小言はあったにせよ、
孫の顔を定期的に見れたことは、
祖母久子さんにとっては嬉しいことだったのではないのかな
と私は思います。
そんな久子さんが、
事件当日も岩倉知広容疑者に話しかけたことが
「小言」と解釈され、口論となり、
顔などを殴った後に首を絞めて殺し、
止めようとした正知さんも同様に殺害。
正知さんの車で遺体を近くの山林まで運び、埋めて遺棄した疑いで
再逮捕されました。
現在は、殺害したことを悔やみ、
涙する場面もあるといいます。
この事件で5人の尊い命が奪われています。
岩倉知広容疑者にはしっかり反省していただきたいと思います。
改めて亡くなった5人の方のご冥福をお祈り致します。
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