不妊治療で誤った処置により女性を死亡させたとして、23日までに、
北九州市八幡西区折尾の「セントマザー産婦人科医院」の院長田中温(たなか・あつし)医師ら3人を、
業務上過失致死の疑いで書類送検する方針と発表されました。
医師3人の名前と経歴は? 過去に医療事故はあった? 全力調査です。
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医師3人の名前と経歴は?
北九州市八幡西区折尾(やはたにしく・おりお)にある「セントマザー産婦人科医院」には、
連日不妊治療を希望する女性が通院しています。
死亡事故が発表された本日も、同院のHPには通常通り営業していると掲載されていました。
引用:セントマザー産婦人科医院HP
事件をおさらいします。
不妊治療の対象だった30代女性の卵管に詰まりが生じていないかを調べるため、
全身麻酔をかけた上で気体を送り込む手術をしていた際に容体が急変。
女性は別の病院に搬送されていましたが、同年12月に多臓器不全のため死亡しています。
女性が卵管の詰まりに関する手術を受けていたのは、2016年11月。
事故から1年半経ってから、動きがみられたのは、
医療事故なのか、医療過誤なのかを冷静に見極めるのに時間がかかったからではないでしょうか。
医療事故は、医療に関わる場所で、医療の全過程において発生するすべての人身事故のことです。
事故という言葉は、医療従事者に過失があるような印象を与えるのですが、英語でいうと、エラーという意味になります。
作業がうまく行われずに起きてしまった、間違いです。
患者さんに損害が生じた場合だけでなく、医療従事者が損害を受けた場合を含めた、すべての事故が医療事故です。
医療事故という表現には、医療従事者の責任があるか、ないかということは含まれていません。
医療事故は、事故の総称です。
これに対して、医療過誤(いりょうかご)という言葉があります。
医療過誤は、医療事故の一類型であって、
医療従事者が、医療の遂行において、医療的準則に違反して患者に被害を発生させた行為、のことです。
つまり、一定の医療水準のもとでは、予期できた、慎重にやれば避けることができたことが、医療過誤です。
この場合、医療機関側に過失があるので、患者さん側に損害が生じれば、賠償責任が生じます。
引用:医療事故と医療過誤について
今回書類送検されたセントマザー産婦人科クリニックの医師3人は、
監督責任を問われている田中温(たなか・あつし)院長と
実際に手術を担当した医師2人とみられています。
実際に執刀した医師は30代の経験が浅い医師という情報が報道されています。
セントマザー産婦人科医院のHPに掲載されている医師は、
〇田中温院長
〇永吉 基医師(ながよし・もとい)
〇山口 貴史医師(やまぐち・たかし)
〇市山 卓彦医師(いちやま・たくひこ)
〇 大野 基晴医師(おおの・もとはる)
引用:セントマザー産婦人科医院HP
手術帽と眼鏡の医師がほとんどなので、
正直年齢は不明です。
経歴については、同医院のHPでは紹介されていないようですね。
今回書類送検扱いになった理由として、
担当していた医師が送り込んだ気体の一部が誤って血管に入り、
肺などが詰まったことが原因とみられる。
という治療内容と女性の状況について、
執刀した30代男性担当医師の他、
立ち会っていた別の医師と田中院長についても
監督責任を問えると判断したようです。
一部情報では、執刀医は既に同院を退職しているという情報もありますので、
ホームページに紹介されているこれらの医師たちは、今回の
当該女性とは無関係かもしれません。
事件の重要性に応じて、担当した医師の名前が公開されるかもしれませんね。
公開されれば、コチラで追記致します。
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過去に医療ミスはあった?
全身麻酔を伴う大掛かりな手術。
不妊治療には、時間とお金がかかります。
全身麻酔の大掛かりな手術ですので、手術着に着替えていたはずの30代女性。
麻酔で意識がなかったはずですが、この治療により、
そのまま意識が戻ることはなかったといいます。
過去にセントマザー産婦人科医院で、同様の死亡事故など医療ミスがないか調べてみましたが、
探すことが出来ませんでした。
不妊治療で医療ミスが起こった事例はないかと探していたところ、
処方箋内容ミス、投薬量、薬の取り違えなどの投薬ミスや
採血後血腫などの処置ミス、
体外受精患者取り違えミスなどの治療ミスなど、
(参考:医療トラブル 2000-2009)
私たちが知らないだけで、医療トラブルは存在しているようです。
不妊治療には全身麻酔を施すなどの大掛かりな治療もあるため、
手術前には同意書へのサインが必要だと言われています。
このセントマザー産婦人科医院でも、
手術前には同意書のサインを当該女性に求めていたと思られます。
同意書の内容が気になりますね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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