夫だけが残された? 幼い我が子を道連れに自殺を決意した母親の動機とは
1/19追記:
福岡地裁で19日開かれた論告求刑公判で、検察側は、障害のある次男について「親族の言葉に悩むなどくむべき点はあるが、2人の人生を奪った犯行は短絡的で責任は重大」と指摘し、中下被告に懲役18年を求刑しました。
一方、弁護側は「当時はうつ状態だった」などとして情状酌量を求め、懲役12年が相当だと主張しました。
判決は今月24日に言い渡される予定です。
2016年6月、無理心中を企てて子供2人を車の中で殺害し、八女市で発見された母親の裁判員裁判です。
殺人の罪に問われている母親で山口県光市の無職、中下麻子被告(38)は、初公判で起訴内容を認めました。
中下容疑者が悲観した息子の将来と夫について、起訴内容と共に振り返ります。
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事件詳細

起訴状などによると、中下被告はおととし6月、無理心中を企てて当時11歳の長男と当時3歳の次男を自宅から車で連れ出し、熊本県内で首を絞めて2人を殺害したとされています。
中下被告は、八女市で遺体と一緒に車内にいたところ、警察の職務質問を受け事件が発覚しました。
15日の初公判で、中下被告は起訴内容を認めました。
検察側は「障害のある次男について、義理の父から、呪われているのではないかと言われたことなどで将来を悲観し、自殺を考えるようになった」と指摘しました。
弁護側は「心ない言葉で自殺を決意し、残された子供が可愛そうだという、ゆがんだ愛情による犯行だった」として、情状酌量を求めました。
引用:テレビ西日本
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次男の障害とは?
犠牲となったのは小学生の龍之介(りゅうのすけ)くんと次男の結弦(ゆづる)くん兄弟。
11歳のお兄ちゃんと3歳の弟君は、山口県の光市から車に乗せられ、熊本まで移動。
そこでベルトで首を絞められたとされています。
そこから二人の遺体を乗せたまま、自身の死に場所を探していたのでしょうか。
職務質問を受けたとき、福岡県八女市にいたようです。
報道によりますと、3歳の結弦(ゆづる)くんには、発達障害がみられたということです。
発達障害にも程度があり、どのような内容であったかは明らかになっておりません。
まだまだ小さい3歳の我が子の将来を心配する母としての気持ちはよく分かります。
また検察側は冒頭陳述で、両親の遺産が、夫の競馬などに使われることにも罪悪感を覚え
「子どもを道連れにと考えた」と主張したそうです。
義理の父親は健在のようですので、中下容疑者のご両親はお亡くなりになっているのでしょうか。
このことから、弁護側は「自分が死ねば誰も子の面倒を見なくなり、かわいそうな思いをさせる
という思いにとらわれていた」と述べた詳細がみえてきました。
育児をしていると、我が子可愛さに自分に余裕がなくなっていると感じる時があります。
うちも、次男の結弦(ゆづる)くんと同世代の子供がいますが、まわりの成長と、
我が子を比べてしまい、それが無意味でいけないことだと分かっていても、
遅れをとっていると悲観し、私がいなくなったらどうしよう と
追いつめられる気持ちになったこともあります。
このときに、パートナーである夫や、両親、親族や親しい友人が心を温めてあげることができると
いいのですが、俗にいう「育児ノイローゼ」は自覚できずに思い苦しんでしまいます。
中下容疑者も、二人の愛しい子供たちを守りたい、大事にしたいという強い思いが、
このような悲劇を生んでしまったとしかいえませんね。
中下容疑者の顔画像は、過去記事を見ても、探すことは出来ませんでした。
龍之介(りゅうのすけ)くんと次男の結弦(ゆづる)くんのご冥福を心よりお祈りいたします。
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